清心病院で出産するときの信仰的内容
お産のろうそく
祈祷室(旧産母教育室)にお産のろうそくの燭台がある。
ただし、お産のろうそくとマッチは自分で準備する必要がある。
祈ってもらう人がいないときは、手術の術前術後にお医者さんと看護婦さんが
祈ってくれると言われていたが、ろうそくを灯している間は必ず誰かが
祈祷室にいなければならないとのことなので、どうなるのかは不明である。
自分で祈ってもらえる人を見つけておいたほうがよい。
手術前の祈祷
帝王切開など手術前に、病院の副牧師が病室まで来てくれて、手術が無事に終わるように祈祷してくれる。
非教会員に対しても祈祷してくれるかは不明。
大母様の命名
清心病院で出産した赤ちゃんの名前は、
親が3つの候補を挙げれば大母様が選んでくださる。
ふさわしい候補がない場合は大母様が考えてくださる。
ただその場合、気をつけなければならないことは、
名前の漢字が日本で登録できない場合があることである。
以前そのようなことがあったという噂を聞いたことがある。
その人は、赤ちゃんの戸籍上の漢字と日常使う漢字を変えたそうである。
名前を決めてもらうには、ナースステーションに名前候補提出のフォーマットがあるので、
早めにもらって記入し、提出しておくとよい。
特に最近は、大母様が多忙のため、名前が決まるのに時間がかかるので、機会損失のリスクを減らすために可能な限り早く提出することが望ましい。
病院開院当初は、大母様がよく病院に来られたので、その時に名前を決めてもらえたが、
現在は名前候補の紙を、病院の院長が大母様の時間のある時に大母様のもとに持っていき、決めてもらうことになっている。
たいてい土日の修練会後に名前が決まることが多い。
そのため、大母様が日本巡回をされている間などはまず決まらない。
日本在住の日本人家庭の場合、赤ちゃんの帰国時の渡航証・航空券の手続きがあるため、退院までに名前をつける必要があるので深刻である。
退院予定日までに名前が決まらない場合、以下の選択肢がある。
- 病院に延泊する
- 3つの候補から自分で選んでとりあえず帰国する
- 韓国内の知人宅に押し掛ける
1.は、後々の手続きが複雑にならないためにはよいと思われるが、いつ名前が決まるかわからないので、
経済的にどれだけ負担になるかは?である。
名前が決まらずに退院してしまった場合は、後日、看護婦さんから電話で連絡してもらえる。
2.は、それで自分の選んだ名前と大母様が選ばれる名前が一致していれば万々歳だが、
そうでない場合難しい問題が待ち構えている。
いったん大使館で出生届を行うことになるので、改名の手続きを日本で行うこととなる。(「清心病院で出産する前後の手続き」参照)
3.は、可能ならば経済的に負担も少なく、手続きも複雑にならないが、人間関係が複雑そうである。
それでも可能ならば3.がベストかもしれない。
奉献式
奉献式は、基本的には出産後8日目の朝に祈祷室(旧産母教育室)で行う。
ただし、名前が8日目までに決まらない場合は、それ以降に行う。
退院までに名前が決まらない場合は病院で奉献式ができず、自宅等で行うことになる。
奉献式の日には名前入りの垂れ幕を準備してくれる。ろうそくも祭壇に備え付けられている。
赤ちゃんの式服が売店に30000ウォンで売っている。
新しい下着は売店にも売っているが、病院からもらえるお祝いセットの中にも下着は入っている。
ナースステーションで「伝統」の奉献式の章のコピーを貸してもらえる。
奉献式は赤ちゃんの親(片親または夫婦)のみで行うが、式後、病院の人がデジカメで記念撮影してくれる。
讃揚(役事)
清心病院の別館には「霊性治療室」が存在しており、朝晩一日2回、修練所の讃揚を中継してスクリーンに映し出し、讃揚が行われている。
別館の精神科病棟の人のみでなく、他の病棟の患者も参加している。
筆者が2世のための大役事のとき参加したときには30〜40人くらい集まっていた。
また、讃揚のときには精神科病棟の先生と思われる男性が2人いて、修練所の講師のように頭を按手してまわっていた。
参加したい場合は、看護婦さんに許可をもらって参加するとよいだろう。
ただし、新生児は産婦人科病棟から連れ出せない。
病室のテレビでも、有線78chで讃揚の映像を見ることができる。
ただし、テレビでも霊分立されるかは不明である。
御言葉
修練所で行われている講義でラジオでの同時通訳が行われている場合、病室からでも電波を拾うことができる。
修練所側に面している個室では非常にクリアに聞こえ、大部屋でも窓に近寄れば聞くことができる。
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